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冷静と情熱のあいだ-Blu|順正の過去と未来と、今と。
■過去の女性を心の中に抱いて■
先般、このレビューにRossoについてエントリーしたが、こちらのBluのバージョンは男性目線で書かれている小説で、辻仁成氏の作品である。こちらが絵画化されている原作だ。(ちなみに、Rossoの作家は江國香織氏で女性目線で描かれている。)
このBluは順正という男性の目線から描かれており、全体的には少し感情的に表現されている感じがした。どちらかというとキザな言い回しが多い。
おおざっぱなストーリーは・・・


 
主人公の順正は、フィレンツェで芽実という女性と付き合っており、絵画の修復士という職業で生活を送っていた。しかし、彼は過去を引きずっていたのだった。それは、

 ・大学生時代の時に付き合っていたアオイという女性との思い出である。


過去を引きずった順正が、過去から蘇らせる修復士という職業を選び、過去のために発展を拒んでいるフィレンツェという土地で、芽実という今の彼女と暮らす…。素晴らしい対比である。

過去の自分を見つめることで、将来の自分を確認している。順正はそんな生き方をしているように思えた。過去に縛られているわけではなく、過去を確認することで唯一の理想に向かっている。そんな感じがした。

もちろん、Rossoの時に出てきたキーとなる約束、"30歳の誕生日にフィレンツェのドゥオモの上で会う"ということを中心に話は展開していくのである。本当に情熱的に行動する順正に、ある種羨ましさを感じるのは私だけではないと思う。


■押さえきれない感情と変えることに抵抗のある現状■

この小説を読んでいて共感したのは、芽実という今の彼女がいる中で、過去の女性であるアオイへ寄せる気持ちが次第に募っていく過程で生まれる迷いと自責。 心が潰れる程好きという純粋な気持ちと、今付き合っている彼女を思うキモチが複雑に絡み合い、時には芽実を、時にはアオイを想う気持ちに移ろう。切なくて 悲しくてどうしようもない恋心と、今の彼女への気遣いという冷静な気持ちとの間で揺れ動く。私が男だからか、順正の気持ちと行動にすごく共感できる作品 だった。
ちなみに、Rossoを先に読んで、あとでBluを読まれることをお勧めしたい。なぜなら、読み終えた時の”救われた”気分が心地よいからである・・・
| 気になる書籍 | 14:37 | comments(0) | - | pookmark |
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